ジャガーの故障点検でご入庫頂きました
外部診断機等を用いて診断を進めていくといくつかの故障が複合していることがわかりました
警告灯点灯の理由をひとつずつ修理させて頂くこととなり、今回はadblue(尿素水)の噴射ポンプ部の清掃を行わせていただきました

アドブルー(AdBlue)は、ディーゼル車から排出される窒素酸化物(NOx)を低減するための「高品位尿素水」でありディーゼル車の「尿素SCRシステム」で排ガスに噴霧されることで、NOxを無害な窒素と水に分解します。AdBlue自体は無色透明で無害な液体ですが、尿素SCRシステムが作動しないとエンジンが再始動できなくなるため、定期的な補充が必要です

環境の為にも現代のディーゼル車にはほぼ必須でついているこのシステムですが、尿素水は基本的に乾くと結晶化してしまいます
それなりの頻度で長距離移動などをするユーザー様であれば、1箇所で固形化する前に排気ガスの圧力で散っていくためトラブルは少ないですが、街中で少しの距離しか走らない方やそもそも乗車頻度が低い方はこの結晶化によるトラブルも多くあります

案の定ポンプを取り外すと結晶化した尿素水で通路がほぼふさがってしまっていました


清掃したあと再度組み付け直し、外部診断機を用いてエラーやリアルタイムデータを確認したところ、目星をつけていた症状に関しては改善していました
引き続き別途残故障も精一杯対応させていただければと思います
ご入庫ありがとうございました

対象車両情報
メーカー・ブランド | ジャガー | 車種 | XF |
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